「浄化槽行政に携わって」

一関市上下水道部下水道課管理係
 主事 金森 昭彦

 はじめに、社団法人岩手県浄化槽協会及び会員の皆様には、日頃から浄化槽行政に多大なる御協力をいただき厚く御礼申し上げます。また、このたび会報「みず」に寄稿する機会をいただきありがとうございます。

 3月11日の東日本大震災により、被害を受けられた方々に対し心よりお見舞い申し上げます。そして、地震により浄化槽の被災状況の把握や復旧に向けて多くの御尽力をいただき厚く御礼申し上げます。

 一関市は、平成17年9月に1市4町2村が合併し現在の一関市になり平成18年4月から権限委譲により一関市で浄化槽の届出業務を行っているところです。
 私が浄化槽業務を担当するのは、今年で5年目になります。5年前までは、浄化槽という言葉のみで、具体的にどの様なものか知りませんでした。研修会や、フォーラムに参加し色々なことを勉強させていただきました。普段の業務で様々な相談を受けることがありましたが、勉強不足な面もあり、協会の方々に教えていただきながら乗り越えることが出来ました。快く相談に乗っていただき感謝しております。 
 一関市の汚水処理は、公共下水道、農業集落排水事業、浄化槽の3本立てで行っており、今後、公共下水道の整備と共に約7千基の浄化槽整備を進めていく予定をしているところですが、浄化槽に対する認識については様々なように見受けられます。
 雑排水と汚水を同時に処理する合併浄化槽は、環境への負荷を低減し、公共水域の水質保全に貢献するものですが、やはり、汚水を同時に処理する事になかなか理解が得られていないように感じます。過去には、「隣のうちのうんこが家の前を流れていく」との話を聞いたことがあります。(浄化槽の放流水のことです。)
 機会がある度にPRを行っていますが、なかなか浄化槽について理解していただけていないような気がします。
 水洗トイレのPRのみではなくこれからは浄化槽本体についてもどの様に処理しているのか、どの様なものが流せないのか、適切に運転するためにはどうすればいいのかなどについてもわかりやすくPRしていくことが大切だと考えております。
 やはり、浄化槽を整備していくにあたり、適正な管理を行っていただくことが大変重要になってきております。せっかく浄化槽を設置しても、適切な管理がされなければ悪臭や、ハエなどの発生により、浄化槽が悪いものというイメージになってしまいます。それを避け浄化槽のイメージアップにつなげるためにも維持管理業者さんのご協力が不可欠であり、更なるご協力をお願いいたします。
 平成22年度一関市内の浄化槽検査の不適正率は1.1%となっており年々減少してきております。これも、ひとえに社団法人浄化槽協会をはじめ保守点検業者、清掃業者等浄化槽関係者の皆様のご協力によるものと思います。
 今後も、引き続きご協力とご提言をいただきながら、更なる事業の推進をしたいと考えております。