「感 謝」


 ある時、宮城県の「夏の甲子園」への県予選開会式をテレビで見ていると「選手宣誓」が写し出された。
 「感謝」の言葉が幾度かあった。
 宣誓後のインタビューを受けていた選手は、大震災にあった県の者として、野球が出来ることへの家族を含めたまわりへの感謝、そして震災時の援助、復旧、復興に対する全国の皆さんからの暖かいご支援に対し、感謝の気持ちをどうしても宣誓の中に入れたかった、と答えていた。
 同じ被災地の人間として、重みのある宣誓の言葉に非常に感動した・・・(どこかで聞いたことがあるような?)
 「感謝」を今の自分に置きかえると、正に会員の皆様、職員の皆さん、又東北地区をはじめとした関係団体、全浄連の皆様方への感謝の気持ちで一杯です。
 何の取り得もない「口(クチ)だけ」で商売をしてきた「お口(クチ)チョコレート・心(ココロ)冷蔵庫」の人間が11年間もの長い間大変お世話になりました。本当に感謝です。紙面をお借りして御礼申し上げます。
 退任(退職)後の今の自分は役所等の諸手続きを終えたら、ふと・・・「休日はあと何日か?」-生涯の休日に入っているのに、まだ退職の実感がわきません。
 ある時は「会議の時間に遅れる夢を見て目を覚まし」、「今は亡き昔の人の夢を見て目を覚ましたりと、ヤル気がおきない毎日を過ごしております。(会報がつくころは元気に)
 ただ、このままでは、ボケ老人になるのでは・・・と思い、毎日の散歩とその日の出来事を手帳へのメモを日課としております。
 在職中の皆様方への御礼が遅れましたことをお詫びいたします。
 企業診断に「カルテ」なるものを作り、支店の臨店をし、長所・短所について、ごたくを並べてきた人間が(そこをなんとか・・・そこをなんとか・・・どこかで聞いたような)、自分のカルテは作れない。若い時の不摂生が大病を患い、皆に迷惑をかけるなんて・・・・(ノージャンプ=とんでもない=最後の諦めが出来ない~)今は体調も徐々に回復傾向です。
 第一、第二での職場で、常に口すっぱく言ってきたのは「挨拶の徹底と報・連・相の励行」でした。言うは易すしで、仲々大変な事ですが、私は人に恵まれ約半世紀(48年間)のサラリーマン生活を終えることが出来ました。会員の皆様におかれましても、+αの実践をなされ、増々の企業の栄をご記念いたしましております。
 私も、高校野球の選手宣誓から元気をもらいましたので永遠の人生を歩んで参ります。
 本当に長い間お世話になりました。有難うございました。
 「お躰(カラダ)ご自愛下さい。」

 

阿部 康雄