「平成26年度公益社団法人岩手県浄化槽協会定時総会挨拶」

岩手県知事
達増 拓也


 公益社団法人岩手県浄化槽協会「平成26年度定時総会」の開催に当たり、謹んで御挨拶を申し上げます。
 公益社団法人岩手県浄化槽協会及び会員の皆様におかれましては、日ごろから、浄化槽の普及促進や適正な維持管理など、浄化槽行政全般にわたり多大なる御支援、御協力を賜り、心から御礼を申し上げます。
 また、東日本大震災津波の被災地における応急仮設住宅などの維持管理、増加している新設浄化槽の法定検査などに精力的に御尽力賜っていることに対し、改めて感謝申し上げます。
 県では本年を「本格復興推進年」と位置付け、「オール岩手」で積極的に復興の取組を推進しているところです。県民の快適な生活を築いてくため、市町村などと連携しながら、安全で安心な防災都市・地域づくり、住環境の整備や雇用の確保、産業の再生などを推進し、被災地の一日も早い復興の実現に努めて参ります。
 さて、貴協会では、浄化槽法に基づく法定検査、調査研究をはじめとして、様々な活動を展開されております。とりわけ、浄化槽の適切な維持管理と水質改善に向け、貴協会が行った調査研究の成果は、本県はもとより、全国においてもその功績が認められており、わが国の環境の保全と快適な生活環境を創造する一助となっているものであります。
 今後とも、快適な生活環境の確保に向けて、浄化槽を取り巻く様々な課題に積極的に取り組み、御活躍されることを、心から御期待申し上げます。
 広大な県土を有する本県において、適正な汚水処理と水環境の保全のためには、下水処理施設の普及と併せ、浄化槽の活用が不可欠となっております。このことから、貴協会の果たす役割は極めて重要であり、県としても、浄化槽の適正な維持管理への助言・指導、県民への理解醸成などについて、貴協会と連携して取り組んで参りますので、今後とも皆様の御理解と御支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
 結びに、貴協会及び貴会員の皆様のますますの御発展と御健勝を祈念いたしまして、御挨拶とさせていただきます。