検査員のつぶやき


 あけましておめでとうございます。寒い日が続く中、みなさんいかがお過ごしでしょうか?子育てに奮闘中の大向です。一歳半を過ぎたうちの子はいろんなことに興味津々。積もった雪を見て初めは「なんだろう?」と警戒していましたが、すぐに慣れ触ってはしゃいでいました。今年はたくさん雪遊びをすることになりそうだな~と思っていた時、ふと頭の中に

 子供×雪遊び=しもやけ

が浮かんできました。今回はその「しもやけ」について書いていこうと思います。

 しもやけは寒さによって血管が収縮し血液の循環が滞り、手足など血管の細い部分にうっ血や炎症といった症状がおこるものです。寒さのために起こるものではありますが、北海道や東北だけでなく九州などでも発症する人が多いそうです。症状は手足全体が腫れを起こすものと、手の指や足先・鼻の頭や耳たぶなどの末端部分に発疹の出るものとの大きく二種類に分けられます。前者は子供が、後者は女性がなりやすいようです。

 予防対策としては、もちろん防寒が欠かせません。寒い所へ行くときは手や足、耳など露出する部分をできるだけ覆い、冷えないようにすることが肝心です。また、水仕事などをした後や運動で汗をかいた後の肌を濡れたままにしておくのも冷えの原因となりNGです。きちんと水分を拭き取ってあげましょう。また保湿まで行うことで「ひび」や「あかぎれ」への対策にもなります。

 それでもしもやけになってしまったら血液の循環を良くすることが重要となります。毛細血管を拡張する働きのあるビタミンEを摂取することで症状を軽減する効果があるようです。ビタミンEを含む食品としてはレタス、ほうれん草、モロヘイヤ、カボチャ、ナッツ類などがあげられます。また、βカロチンやビタミンCを一緒にとることでビタミンEの吸収を高める効果があります。ビタミンEは熱に弱いので調理方法にも気を使うことでより効果が期待できるようです。
もちろん症状が回復しない時や、ひどい場合は医療機関を受診してくださいね。

 みなさんが健康で冬を越せますように・・・
 

主任検査員 大向 伸悟