「年頭の御挨拶」

岩手県知事
達増 拓也


 謹んで新年の御挨拶を申し上げます。
 公益社団法人岩手県浄化槽協会及び会員の皆様におかれましては、日頃から、浄化槽の普及促進や適正な維持管理など、本県の浄化槽行政全般に対しまして多大なる御支援、御協力を賜り、心から御礼申し上げます。

 昨年は、震災後、被災地では初の開催となる、希望郷いわて国体・希望郷いわて大会を開催し、「広げよう感動。伝えよう感謝。」のスローガンの下、全国の皆様に復興に邁進する本県の姿を見ていただくとともに、これまでいただいた多くの励ましや御支援に対する感謝の気持ちをお伝えすることができました。皆様方からも多くの御支援を賜り、感謝申し上げます。

 東日本大震災から6度目の新年を迎えましたが、県の復興計画では本年3月までを「本格復興期間」とし、「安全の確保」、「暮らしの再建」、「なりわいの再生」に向けた取組を着実に推進しております。このような中で、昨年8月に発生した台風第10号による災害では、東日本大震災の被災地域においても再び甚大な被害が発生しましたが、引き続き、市町村、県、国の連携を密にしながら、また、行政と民間が力を合わせ、台風第10号被害からの復旧とともに東日本大震災からの復興に全力で取り組んで参ります。

 さて、貴会では、浄化槽法に基づく法定検査、調査研究をはじめ、浄化槽の普及啓発や会員相互の維持管理技術向上の取組など様々な活動を展開されております。特に、浄化槽法第11条に基づく法定検査の実施率は全国トップクラスの優れた実績を保持しています。さらに、法定検査による水質分析結果や設置使用状況などから得られた知見に基づき、浄化槽の適正な維持管理に向けて県に的確な提言をいただいているところです。今後とも、様々な課題に積極的に取り組み、快適な生活環境の確保に向けて一層御活躍されることを心から期待申し上げます。

 県の汚水処理施設の整備については、「いわて汚水処理ビジョン2010」において平成30年度に水洗化人口割合を77%とする目標を掲げております。県土が広大で農山漁村地域を多く抱える本県にとって浄化槽は重要な汚水処理施設であり、平成27年度末時点の水洗化人口割合71.1%のうち、浄化槽は14.1%を占めています。現在、市町村と協議をしながら「いわて汚水処理ビジョン2010」に続く新しい計画の策定を進めているところですが、浄化槽は人口密集地域でなくとも効率的な整備が可能なことから、今後ますます大きな役割を果たすものと考えております。浄化槽の整備促進においては、適正な維持管理の確保が前提であり、これまで以上に貴会と連携して取り組んで参りたいと考えておりますので、一層の御協力、御支援を賜りますようお願いいたします。

 結びに、貴会及び貴会員の皆様のますますの御発展と御多幸を祈念いたしまして、年頭の挨拶といたします。