「新年の御挨拶」

公益社団法人 岩手県浄化槽協会
会長 関根 信


 謹んで新春のお慶びを申し上げます。
 常日頃から当協会に対して御支援、御協力を賜り厚く御礼申し上げます。
 会員各位をはじめ関係各位におかれましては、コロナ禍のなか新しい生活様式を実践するなかで例年とは一味違った新春をお迎えになられたことと存じます。
 新型コロナウイルス感染症の世界的な蔓延により、東京オリンピック・パラリンピックが1年延期となり、人との接触が制約されるなか、当初感染者がゼロを続けていた岩手県においてもクラスターが発生し気の抜けない状況となっております。一方、私どもの業界は「国民の安定的な生活の確保」において不可欠な業務とされており、会員の皆様におかれましては業務遂行のため感染防止対策に日夜苦心されていることと存じます。当協会検査センターにおきましても、マスクの着用、手指の消毒、毎日の検温はもとより、お客様に留まらず職員間においても接触機会を最小限化する様々な取組みを実施し、万が一の場合においても法定検査が滞ることのないよう対策を講じているところです。会員各位には検査センター検査員との情報共有に多少ご不便をおかけすることもあろうかと存じますが、事情を御理解のうえ御協力をお願い申し上げます。
 さて、昨年は、書面による総会開催、祝賀会の中止により功労者表彰を新春研修会・懇話会まで延期し、会員の皆様と共にお祝いする予定でおりましたが、この表彰式についても新年研修会・懇話会を中止した関係で取りやめとさせていただきました。受賞者をはじめ関係者の皆様には大変残念な状況となってしまいました。何卒御理解くださいますようお願いいたします。
 なお、表彰された方々には引き続きそれぞれのお立場で、生活環境の保全、公衆衛生の向上のため一層御活躍いただきますようお願い申し上げます。
 また、昨年は改正浄化槽法の施行により、岩手県及び盛岡市から条例に基づき指定を受け、浄化槽管理士研修会を開催いたしました。これもコロナ禍の中での実施とあって、気が抜けない状況での開催でしたが、会員各位の御協力もあり申込者全員が受講でき何よりの結果であったと考えております。令和3年度の開催につきましては、岩手県、盛岡市、(一社)全国浄化槽団体連合会及び(公財)日本環境整備教育センターと連携、調整して開催したいと考えております。詳細については後日当協会ホームページ等でお知らせする予定としております。特に浄化槽保守点検業の登録更新を来年度に控えた会員の皆様には情報の確認についてご留意願います。
 この他、改正浄化槽法については、上記研修会の外、そのまま放置すれば生活環境の保全及び公衆衛生上重大な支障が生ずるおそれのある状態にあると認められる「特定既存単独処理浄化槽」に関すること、保守点検や清掃に関する情報も記載事項とされた「浄化槽台帳」の整備等、我々浄化槽を取り巻く業界にも大きく影響する制度の運用が進んでいくものと考えられます。協会といたしましては、水環境の維持、保全のため県、市町村と業界をつなぐという大きな役割を果たしてまいる所存ですので、引き続き御協力のほどよろしくお願い申し上げます。
 丑年は先を急がず一歩一歩着実に物事を進めることが大切な年と言われています。協会役職員一同、会員の皆様、県民の皆様のため活動して参ります。この一年が皆様にとって一層の飛躍の年となることを祈念いたしまして、年頭の御挨拶といたします。