「ごあいさつ」

公益社団法人 岩手県浄化槽協会
会長 関根 信


 暑中お見舞い申し上げます。
 会員の皆様には、日頃から岩手県浄化槽協会の事業活動に御理解と御協力をいただき感謝申し上げます。
 コロナウイルス感染症への対応として、令和2年度の第8回定時総会から3年間にわたり、書面により総会を開催して参りました。今回、4年ぶりに会員の皆さんに御参集いただいて令和5年度第11回定時総会を開催することができ喜びに堪えません。御提案しました令和4年度の事業報告及び決算報告を御承認いただき誠にありがとうございます。今後、報告させていただいた事業計画に沿って進めて参りますので一層の御理解と御協力をお願い申し上げます。
 なお、今回の総会を区切りとして勇退された荒谷克己理事、松本実専務理事にはこれまでの御尽力に感謝申し上げるとともに、荒谷さんには顧問として、松本さんには理事として引き続き協会の運営に御協力をお願いいたします。
 総会後に開催された功労者表彰式において、永年の御貢献により表彰を受けられた会員企業、従業員の皆様、役員の皆様、大変おめでとうございます。これまでの御労苦に感謝申し上げますとともに、今後とも岩手県の水環境の保全、県民の皆様の快適で豊かに暮らせる生活環境の構築のため、そして公益社団法人岩手県浄化槽協会及び会員企業の発展のために御尽力をお願いしたいと思います。
 さて、コロナ感染症対策に明け暮れた3年間でしたが、この間に、「単独処理浄化槽の転換」、「浄化槽の管理の向上」を目的とした改正浄化槽法が令和2年4月に施行され、当協会におきましても特定既存単独浄化槽への対応や浄化槽管理士への研修会の実施などについて県、関係機関と連携して取組を行って参りました。今後につきましても、会員を始めとする業界の発展のため関係機関の御支援をいただきながら進めて参りたいと考えております。
 浄化槽を取り巻く状況として、下水道を始めとする汚水処理施設の整備をめぐって、財政や事業の効率性の観点から国の方針が大きく変化しております。汚水処理施設の整備を令和8年度までにおおむね完了(概成)させることになり、人口減少・高齢化、経済性、整備時期等を踏まえた徹底的な下水道区域の見直しにより浄化槽の位置付けは下水道を補完するものから役割分担するものに引き上げられてきたところです。このように浄化槽に対する期待が高まってきている状況において、浄化槽の信頼性を一層高めていく必要があり、我々、浄化槽の施工、保守点検、清掃に携わっている者の責任もますます重くなってきていると考えております。
 岩手県浄化槽協会としましては、全国的に高く評価されている法定検査について、一層の受検率の向上に努めて参りますが、今後につきましては、会員各位が担っている浄化槽の施工、保守点検、清掃に関する「質の向上」についても取り組みを進めて参りたいと考えております。
 岩手県の水環境の保全、県民の皆様の快適で豊かに暮らせる生活環境の構築につなげて参りたいと存じますので、会員各位の御協力、そして、県をはじめとする行政、関係機関のご支援についてよろしくお願いします。