雑 感

千厩地方振興局保健福祉環境部大東支所
岩手県一関保健所大東支所
 主任 長谷川 学


 はじめまして。私は一関保健所大東支所に勤務する長谷川と申します。岩手県に勤務して14年目になりました。保健所に関係する公所を歩いてきましたが、浄化槽を担当することになって通算4年目にしかなりません。協会の皆様にはほとんど知られていないと思います。わからないことが多く、いろいろと各方面から教えを請うていますので今後ともよろしくお願いします。
 さて、岩手県では平成10年5月に「新・全県域汚水適正処理構想」を、平成11年3月に「岩手県総合計画」を策定し、その中で平成22年度には県全体で水洗化率を80%となるよう各地域での事業手法や整備目標等を定め、積極的に整備を進めることとしています。また、平成12年度には「新・全県域汚水適正処理構想」の整備目標を達成するために具体的に汚水処理施設整備を推進する必要があることから、各町村でもそれぞれ「汚水処理実施計画」を策定しております。県において策定しました「全県域汚水処理実施計画」はそれらを全県域汚水適正処理推進協議会(県の関係する4部7課で構成)が取りまとめたものです。これによると、平成22年度には水洗化率80%のうち浄化槽が12%を占めることになって、浄化槽の役割はますます重要となります。公共下水道や農・漁業集落排水処理施設等に比べ、設置に係る費用対効果を考えると浄化槽はとても優等生です。したがって、今後ますます設置の増加が見込まれます。
 しかし、浄化槽は生き物です。正しい使い方をしなければせっかくの機能を発揮できません。そのことを設置されている方々に理解していただかなければなりません。私たちは設置した方々に正しい理解をしていただくよう仕事をしていきたいと思います。同時に、日ごろ保守点検をされる皆様におかれましても、その都度浄化槽について詳しくご説明をしていただけましたら幸いと思います。
 近年、浄化槽の機能がどんどん向上し、省スペース・小容量・高性能型のものも出てきました。保守管理をする上で難しいことも多いかと思います。きれいな水を取り戻すためにも維持管理は重要ですので皆様のご活動に期待しております。