検査員のつぶやき


   検査員の工藤です。
 皆様、暑い中でのお仕事ご苦労様です。今年も6月中旬から気温の高い日が続いたりして、やはり猛暑の予感がしますね。水分・塩分・睡眠をしっかりとって、今年の夏も頑張りましょう。
 私も40代半ばとなり、若い頃には普通にマンホールの開閉や、重たい物を運んだりしてた事が、最近ちょっと体が悲鳴をあげる事があります。そうです『 腰痛 』です。おそらく同年代で、同じ思いをされている方も多いと思います。そこで、今回は『中高年の永遠のテーマ』腰痛について、つぶやきたいと思います。
 腰痛の症状は色々あると思いますが、我々中高年に多いのが、ぎっくり腰、椎間板ヘルニア、変形性脊椎症(へんけいせいせきついしょう)のようです。
 ぎっくり腰は、私も含めて40代以上であれば経験された方も多いと思いますが、重い物を持ち上げたり、変な姿勢で物を持った時などに、突然起こりますよね。実は私も、背伸びした格好でヒシャクを使った時、やっちゃった事もあります。ほんと、皆さん気を付けましょう。ちなみに、ぎっくり腰は急性腰痛の総称のようです。突然になることから、ドイツでは「魔女の一撃」と言われているそうです。
 椎間板ヘルニアと変形性脊椎症は、慢性的な腰痛の症状で、加齢により椎間板の変形や弾力性の減少によるものです。椎間板ヘルニアは、背骨のクッションの役割をしている椎間板が、変形して神経を圧迫することによって、激しい腰の痛みを発症させます。変形性脊椎症は、椎間板が老化によってもろくなり、背骨を形成する椎骨(ついこつ)という骨に余分な力が加わることによって、骨が削れたり変形したりするものです。このトゲの様に出っぱったものが神経を刺激し、腰痛などの原因になります。お断りしておきますが、これはあくまでも私、素人の見たり聞いたりのレベルなので、詳しくはお医者さんに聞いて下さいね。
 ここからは、私なりに気を付けている腰痛の緩和や予防策などについて、挙げてみたいと思います。
 数年前に、腰痛がひどく病院に行った時、先生に「どうしたら痛みが治りますか?」と、お聞きしたところ、即答で「腹筋を鍛えて下さい」と言われました。腰が痛いのに腹筋?とは思いましたが、私の場合も背骨の骨々の老化が原因の様で、腹筋を鍛える事によって背骨にかかる負担を軽減させる意味でした。そこで、痛みが少し落ち着いてから寝る前に、毎日50回腹筋をする様にしたら、効果覿面!かなり楽になりました。50回程度ならあまり負担にもならない位なので、お勧めですよ。また、ちょっとしたメタボ予防にもなるかもしれませんね。中高年の皆さん、腹筋は一石二鳥です。
 次に、普段履いている靴ですが、なるべく運動靴を履く様にしました。以前はカカト低めのスニーカーやブーツが多かったのですが、家族で書店やCDショップとかに入ると、決まって私だけ10分程でダウンでした。あの姿勢も、かなり腰に負担がかかるのでしょうね。運動靴にしたら、かなり楽になりました。中高年の皆さん、書店では運動靴です。
 仕事で気を付けている事は、準備運動です。私も、何度か仕事中に腰を痛めた事があるのですが、休み明け・午前1番目・午後1番目に痛めている事が多いです。やはり、体がウォーミングアップ出来ていなかったからですよね。特に大型の浄化槽だったりすると、なおさらです。そこで最近は、膝・腰・背中・肩・首を、少しほぐしてから仕事を始める様にしています。あと、マンホールなどが開けづらい時なども、無理をせずにハンマーやバールを使い、ゆっくり時間をかけて開ける様にしています。また、マンホールや上蓋の重さや大きさによっては1人で無理をせず、複数の人数で対応しましょう。中高年の皆さん、準備運動をしましょう。また、無理をせず若者に手伝ってもらいましょう。
 今回は、腰痛について私なりに少しつぶやかせて頂きましたが、東日本大震災の復興事業で岩手県にも応急仮設住宅団地が数多く整備されています。その中で、ほとんどの施設において浄化槽が設置されており、その大半が地上設置や半地下設置となっております。普段と異なる条件の中、保守点検や清掃などに携わっておられる方々は大変ご苦労されていると事と思いますが、事故や怪我などには十分に注意して下さい。私共も、法定検査などの面から、お手伝いさせて頂きたいと思っております。

   

検査係長 工藤 修哉