岩手県知事
達増 拓也
公益社団法人岩手県浄化槽協会「平成29年度定時総会」及び「功労者表彰式・祝賀会」が多数の皆様の御出席の下、盛大に開催されますことを、心からお祝い申し上げます。
東日本大震災津波から6年が経過し、今年度は第3期復興実施計画の初年度として、安全、暮らし、なりわいの各分野において、復興事業の総仕上げを視野に、復興の先を見据えた地域振興にも取り組みながら復興を推進していく重要な年となります。
また、2年後には、ラグビーワールドカップ2019™ が日本で開催されますが、被災地の釜石市が、本大会の開催都市に選ばれており、この一大スポーツイベントを通じた地域の創生を目指し、大会の成功に向けて取り組んでまいります。
これらの取組を進める上で、浄化槽をはじめとする汚水処理施設は、重要な社会的インフラであり、特に、広大な県土を有する岩手県において、個別整備が可能な浄化槽は非常に有効な施設として、今後も数多く設置されることが予想されています。
こうした浄化槽の整備を促進するためには、安定した放流水質による浄化槽への信頼の確保が重要となりますが、本県では、浄化槽の維持管理が適切に実施され、放流水質が良好に保たれているものと認識しております。これは、ひとえに会員の皆様のこれまでの御尽力によるものであり、厚く感謝申し上げます。
また、貴協会におかれましても、年々複雑化する浄化槽の維持管理についての研修会の開催や、浄化槽法に基づく法定検査において全国上位の法定検査受検率を維持するなど、県民の皆様が快適な生活環境を確保する上で多大な貢献をいただいております。
県としても、浄化槽の適正な維持管理への助言・指導、県民の理解醸成など、貴協会と連携して取り組んでまいりますので、今後とも御支援と御協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
結びに、貴協会及び貴会員の皆様の今後益々の御発展と御健勝を祈念いたしまして、お祝いの言葉といたします。