「新年の御挨拶」

公益社団法人 岩手県浄化槽協会
会長 関根 信


 謹んで新春のお慶びを申し上げます。
 会員各位をはじめ関係各位におかれましては、令和となって初めての新春をつつがなくお迎えになられたことと心からお慶び申し上げます。また、常日頃から当協会に対して御支援、御協力を賜り厚く御礼申し上げます。
 また、先般開催いたしました50周年記念式典は多くの御来賓の皆様の御臨席を賜り、多数の会員各位の参加により盛況のうちに終えることができました。年始の御多用のなか出席して頂き厚く御礼申し上げます。また、特別表彰を受けられた方々にはそれぞれの役割を十分に果たされ、永年に亘り協会の発展に貢献されたことが高く評価されたものであります。深く敬意を表しますとともに今後益々の御尽力を賜りますようお願い申し上げます。
 さて、昨年6月に単独浄化槽の合併処理浄化槽への転換、浄化槽の管理の向上を柱とする改正浄化槽法が公布され、本年4月に施行されることとなっており、この会報が皆様のお手元に届くころには環境省令の公布、県条例の改正などの手続きが進められているものと思われます。
 この法改正に伴って、指定検査機関の役割が一層高まると見込まれております。一例として、そのまま放置すれば生活雑排水の垂れ流しのみならず公衆衛生に支障を生じる可能性があるものとして新たに定義付けられた「特定既存単独処理浄化槽」の判断においては、環境大臣が指針を定めるとされておりますが、情報の把握に当たって指定検査機関が実施する11条検査の結果が重要であるとされています。
 また、保守点検業の登録に関して浄化槽管理士に対する研修の確保に関する事項が追加され、4月以降の登録に向けて、県において条例等の改正、研修体制の確保が進められていると聴いております。この浄化槽管理士に対する研修についても県や一般社団法人全国浄化槽団体連合会、公益財団法人日本環境整備教育センターと連携、協力して研修体制の一翼を担うことが期待されており、当協会としても全力で協力して参る所存です。
 その他、適正管理の基本となる浄化槽台帳の作成や浄化槽による汚水の適正な処理の促進に関し必要な協議を行うための協議会の設置に当たって役割を果たすことが期待されています。
 このように水環境の維持、保全に当たって改正法により、浄化槽関係団体及び指定検査機関としての責務が一層重くなってきているところですので、県、全国浄化槽団体連合会等関係機関と連携して鋭意進めて参りたいと考えておりますので、御協力のほどよろしくお願い申し上げます。
 子年は干支の始めであり、芽吹きの年と言われているそうです。創立50周年の次の第一歩の年、改正浄化槽法の施行と併せて何か因縁めいていると思います。協会役職員一同、会員の皆様、県民の皆様のため活動して参ります。この一年が皆様にとって一層の飛躍の年となることを祈念いたしまして、年頭の御挨拶といたします。