公益社団法人 岩手県浄化槽協会
会長 関根 信
謹んで新春のお慶びを申し上げます。
常日頃から当協会に対して御支援、御協力を賜り厚く御礼申し上げます。
会員各位をはじめ関係各位におかれましては、新型コロナウイルスの感染拡大から2年以上が経ち、ワクチン接種の進展に伴い、一旦は落ち着きを見せていたもののオミクロン株の市中感染という新たな展開となり、お正月早々気の抜けない状況となっております。早期の収束を願うばかりです。
私共の業界は、住民の方々の豊かで快適な生活を維持するために不可欠な業務を担っておりますが、お客様のところに出向き直接対面して行う業務でもあり、国が推奨するテレワークなどは極めて実施困難な業務であります。このことから新型コロナウイルス感染症対策として、事業を滞りなく継続していくことが如何に難しいことか改めて感じさせられた二年間でした。
会員の皆様におかれましては従業員の方々の健康維持や職場の衛生環境の確保のために様々な取り組みを実施されたものと拝察いたします。
協会検査センターにおきましても、種々のガイドラインに沿った感染防止対策を図り、会員の皆様との情報共有にも工夫しながら検査業務を進めて参りました。この場をお借りして御協力に感謝申し上げます。
オミクロン株の県内における市中感染により新春研修会・懇話会は残念ながら中止させていただきました。研修会においては、協会検査センターが大学等関係機関と連携して実施している浄化槽に関わる研究について報告させていただく予定でしたが次の機会までお待ちいただくことになりました。研究のテーマをご紹介しますと、「温暖化防止対策」(温室効果ガスに関する調査研究)や「少子高齢化を見据えたICT(情報通信科学)活用」(浄化槽の遠隔長期観測システム)そして「塩素消毒に代わる消毒方法の検討」(紫外線LEDによる処理水の消毒)に関する研究を進めております。それぞれ日本だけでなく世界的にも注目されているテーマですので、会員の皆様にご披露する機会を設けたいと考えております。
令和2年4月に改正浄化槽法が施行されて3年目を迎えます。この間、岩手県及び盛岡市から指定を受け、岩手県、公益財団法人日本環境整備教育センターから講師を迎え浄化槽管理士研修会を3回開催し、計335名の管理士の皆様に受講していただきました。令和4年度も岩手県、盛岡市、一般社団法人全国浄化槽団体連合会等関係機関と調整のうえ開催したいと考えております。詳細については後日当協会ホームページ等でお知らせする予定としております。来年度、浄化槽保守点検業の登録更新を控えた会員の皆様には情報の確認について御留意願います。
また、当協会が窓口として平成29年度から5年間実施してきた二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金については、国の温暖化防止対策の強化を受け、内容を見直したうえで実施されると聞いております。岩手県内でも過去5年間に計22件、3千3百万円余の補助金が交付されております。2分の1という手厚い補助となっておりますので、是非活用を御検討願います。詳細については内容が判明次第お知らせしますので、よろしくお願いします。
寅年は春が来て根や茎が生じて成長する時期、草木が伸び始める状態だと言われています。協会役職員一同、会員の皆様、業界の活動が一層進展するよう努めて参ります。この一年が皆様にとって一層の飛躍の年となることを祈念いたしまして、年頭の御挨拶といたします。