公益社団法人 岩手県浄化槽協会
会長 関根 信
暑中お見舞い申し上げます。記録的な暑さのなか皆様如何お過ごしでしょうか。
先般、6月17日に第10回定時総会を開催させていただきました。3年連続となりましたが新型コロナウイルス感染防止のため議決権行使を活用していただき、役員のみによる開催といたしました。会員の皆様のご理解とご協力に感謝申し上げます。
3年前には、コロナ禍がまさかこれほど長く続くとは思いもよりませんでしたが、我々の業務がコロナと戦う医療業界と同様、国民生活・国民経済の安定確保に不可欠な業務であることから、苦渋の決断ではありましたが、このような対応を取らせていただきました。本来であれば、第10回の節目の総会でありましたので、会員の皆様に直接お目にかかり、協会の運営や今後について親しく語り合いたいと考えておりましたが、誠に残念でなりません。
なお、総会に提出いたしました、議案第1号 令和3年度決算報告承認の件、議案第2号 理事及び監事の選任の件につきましては、議決権行使書により賛成多数で原案をご承認いただきました。また、報告事項として、令和4年度の事業計画について説明させていただいております。全国第2位(受検率91.2%)となりました11条検査の一層の向上や、検査で得られた様々な知見を県内外に発信して行くこと、改正浄化槽法に基づく管理士研修会の開催、5年間の実績を踏まえ本年度リニューアルされた浄化槽システムの脱炭素化事業(国庫補助金)の窓口業務等についても着実に実施する必要があります。今後2年間、再任していただいた役員全員、微力ながら一丸となって対応して参りますので会員各位のご理解とご協力をお願い申し上げます。
また、総会後の表彰式も3年連続で中止とさせていただきました。永年の功績が認められ表彰の栄に浴された会員及び従業員の皆様、おめでとうございます。本来であれば祝賀会において、これまでのご功績についてお祝いさせていただくところでしたが誠に残念です。なお、受賞された皆様にはそれぞれ表彰状と記念品を持参させていただいたところです。皆様には、引き続き協会及び業界の発展にご尽力いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
さて、「単独処理浄化槽の転換」と「浄化槽の管理の向上」を同時に実現するため、浄化槽法が改正され施行後3年目となりました。単独処理浄化槽が少ない岩手県にあっては、浄化槽の管理の向上のための施策が中心となりますが、その柱の一つである「浄化槽管理士の研修制度」を協会が主体となって実施しており、お陰様で本年度第1回目を去る7月7日に開催させていただいたところです。今後も岩手県、盛岡市と連携して開催して参りますのでよろしくお願いします。この他、浄化槽の管理の向上のため浄化槽の設置、管理状況の把握が必要であることから、改正法の施行後3年をめどに行政の浄化槽台帳の整備が義務付けられております。この浄化槽台帳には保守点検や清掃の実施状況の情報も盛り込まれる予定と聞いております。県等による浄化槽台帳の整備に当たって、保守点検や清掃の状況を電子データとして求められることになると考えられ、業界としても協力する必要があると考えられます。協会としましては、行政に対する協力体制の構築について、会員の皆様とともに進めて参りたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いします。
結びになりますが、記録的な酷暑に見舞われ、熱中症への対策が求められています。この会報がお手元に届くころには少しでも働きやすい気候になっていればと願っております。会員の皆様、そして従業員の皆様のご健康と益々のご健勝とご活躍を祈念いたしましてご挨拶といたします。