岩手県知事
達増 拓也
本日、公益社団法人岩手県浄化槽協会の令和5年度定時総会及び功労者表彰式・祝賀会が盛大に開催されますことを心からお祝い申し上げます。
御参集の皆様方におかれましては、日頃から浄化槽の普及促進や適正な維持管理など、環境衛生行政に多大なる御支援、御協力を賜り、心から御礼申し上げます。
また、この度、御功績が称えられ、栄えある表彰を受けられた6名の皆様におかれましては、誠におめでとうございます。
上下水道行政については、かつて本県出身の後藤新平も局長を務めた内務省衛生局が所管していましたが、来年度からは国土交通省の下で上下水道行政が再び一元化されることとなり、汚水処理行政を巻き込む形での今後の政策動向に注目が集まるところです。
中でも浄化槽は、人口密集地域でなくとも効率的に整備できるため、広大な県土を有する本県において、重要な汚水処理施設となっており、今後ますます大きな役割を果たしていくことが期待されます。
貴協会におかれましては、浄化槽の普及啓発や維持管理技術の向上のための研修など、様々な活動を展開されており、特に、浄化槽の法定検査については、受検率が全国トップクラスを維持していることに加えて、検査結果をもとにした御提言も頂くなど、本県の浄化槽の適正な普及促進に多大な貢献を頂いていることに、改めて敬意を表しますとともに、深く感謝を申し上げます。
県では、人口動向などの社会情勢の変化を捉え、地域の実情を踏まえた汚水処理施設の整備を進めることとしており、令和8年度までに汚水処理人口普及率を91%とする目標を掲げ、そのうち浄化槽の普及率は14%から18%にまで引き上げることとしております。
浄化槽の普及促進にあたりましては、適正に維持管理されていくことが前提であり、これまで以上に、貴協会と連携して取り組んでまいりたいと考えておりますので、今後とも御支援と御協力を賜りますようお願い申し上げます。
結びに、貴協会及び本日御参集の皆様のますますの御発展と御多幸をお祈り申し上げ、お祝いの御挨拶といたします。
令和5年6月16日