「ごあいさつ」

公益社団法人 岩手県浄化槽協会
会長 関根 信


 暑中お見舞い申し上げます。
 会員の皆様には、日頃から岩手県浄化槽協会の事業活動に御理解と御協力をいただき感謝申し上げます。
 6月14日には、昨年度に続き集合形式で定時総会を開催しましたが、提案いたしました令和5年度の事業報告及び決算報告、役員改選等の議案を御承認いただき誠にありがとうございます。
 また、理事会において、会長に再任いただきました。今後2年間、再任された理事、監事の皆様及び新任の瀬川峰雄監事と力を合わせ協会運営に当たって参りますので、引き続き会員各位の御協力を賜りますようよろしくお願いします。
 なお、今回の総会を区切りとして勇退された井上修三監事におかれましては、これまでの御尽力に感謝申し上げるとともに、地方保証制度審査委員会委員として引き続き協会の運営に御協力をお願いいたします。
 総会後に開催された功労者表彰式において、永年の御貢献により表彰を受けられた会員企業、従業員、協会職員の皆様、大変おめでとうございます。これまでの御労苦に感謝申し上げますとともに、今後とも岩手県の水環境の保全、県民の皆様の快適で豊かに暮らせる生活環境の構築のため、そして公益社団法人岩手県浄化槽協会及び会員企業の発展のために御尽力をお願いしたいと思います。
 さて、ここ数年の間に、浄化槽を取り巻く環境は大きく変化しています。人口減少、高齢化、働き方改革などによる人材不足が深刻で、今後、労働供給が不足すると見込まれており、私たちの業界も少なからず影響を受けることになります。また、今年1月の能登半島地震では上下水道に甚大な被害があるなど災害が多発、激甚化しており、「災害に強い」と言われていた浄化槽についてもその神話が崩れつつあるとされています。
 一方、下水道や浄化槽などの汚水処理施設の整備をめぐって、財政や効率化の観点から国の方針が大きく変わり、令和8年度までの10年間に汚水処理施設の整備をおおむね完了(概成)させることになり、浄化槽の位置付けは下水道を補完するものから役割分担するものに引き上げられ、特にも概成達成の切り札は浄化槽にあるといっても過言ではなく、今後大きな役割を果たしていくこととなります。
 全国の自治体においても下水道計画を見直し、下水道から浄化槽に変更する事例も出始めています。このように浄化槽に対する期待が高まってきている状況において、我々、浄化槽の施工、保守点検、清掃に携わっている者の責任もますます重くなってきていると考えております。
 岩手県浄化槽協会としましては、全国的に高く評価されている法定検査について、一層の受検率の向上に努めて参りますが、今後につきましては、会員各位が担っている浄化槽の施工、保守点検、清掃に関する「質の向上」についても協会として努力・研鑽していく必要があると考えております。
 岩手県の水環境の保全、快適で豊かに暮らせる生活環境の構築につなげて参りたいと存じますので、会員各位の御協力、そして、県をはじめとする行政、関係機関のご支援についてよろしくお願いします。